業者から配送される水は大きく「RO水」と「天然水」に分けられます。今回はRO水と天然水の違いについて詳しく紹介していくことにしましょう。
RO水とは
それではまず、RO水から紹介します。
特徴 | 『RO逆浸透膜』を活用し、不純物をろ過した濁りのないピュアウォーター。 |
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長所 | 安心安全で、天然水より費用を安く上げられます。日持ちします。 |
短所 | 無味無臭のため「おいしくない」と感じる人もいます。 |
RO水は、その名の通り『RO逆浸透膜』というフィルターを通して生み出されるピュアウォーターです。
RO逆浸透膜は「水分子のみを通過させる」という性能を持つフィルター。もともとは1950年代にアメリカで開発された「海水から飲料水を確保する」という技術を発展させたものであり、近年は0.0001ミクロンという超微細孔を持つに至っています。
水の中には各種のウィルスを始め、人工的な汚染物が含まれている不安がありますが、RO逆浸透膜でろ過すれば、ほぼ100%に近い純水が作れるのです。このためRO水は、非常に安心感の高い飲料水ということができます。
また、RO水には不純物がほぼ含まれないため、日持ちもすることがわかっています。未開封のボトルで約1年、開封後は約1ヶ月と、長期に渡り品質が安定しているのです。ただしその日持ちは、あくまでウォーターサーバーの「内部に温水を循環させ、雑菌の繁殖を防止する」という働きがあってこそ。消毒成分・カルキが含まれている水道水とは異なるため「凍らせて冷凍庫で長期間保存する」、「ペットボトルに入れて長時間持ち歩く」などの活用は避けるようにして下さい。
天然水とは
次に、天然水を紹介します。
特徴 | さまざま条件を満たす各地の名水を、水源としています。 |
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長所 | 良質な天然ミネラル成分が含まれています。 |
短所 | 多彩な種類があるため、選ぶ手間を感じるかもしれません。 またRO水に比べて割高なことが多いです。 |
『〇〇の天然水』などの商品名を見てもわかるように、世界各地にある特定の水源から採水されたのが、天然水です。
一部の水源(主に山岳地帯)から湧き出ている地下水は、長い年月に渡り地層でろ過されているため、天然水は不純物が極めて少ないものが多くあります。
こう記述すると、天然水は極めて貴重なもののように感じられますが、実は日本国内にも、多くの水源が存在しています。特に有名なのは山梨県で、年間の生産量は110万リットル以上。ほかに静岡県や鳥取県も天然水の産地として知られており、3県の合計だけでも全体の半数を超えるほどです。とは言え、天然水にはRO水に比べると若干の不純物が残っていますので、最低限のろ過や殺菌処理を経たうえで、商品化されています。
天然水の最大の魅力は、人体に良い影響を及ぼすミネラル成分が含まれていること。カリウムやカルシウム、マグネシウムやナトリウム、そしてゲルマニウムなどなど…、水源により比重は異なりますが、人体では生成できないミネラルを、天然水から摂取可能になります。天然水が『ミネラルウォーター』の別名を持つ由縁ですが、厳密にチェックしていくと「水質安定のためにミネラル成分を調整する」、「複数地の天然水をブレンドしている」などの商品もある様子。こだわりが強すぎると商品選びは難航していく可能性があります。また、工場での大量生産が可能なRO水に比べると、天然水は採水可能な供給源に限りがあるため、値段も高くなります。
RO水/天然水を採用するおすすめウォーターサーバーを紹介
ここまで、RO水と天然水の違いについて紹介してきました。ここではおすすめのウォーターサーバーを、水の種類別に挙げてみます。比較検討の材料として、お役立てください。
ウォーターサーバーブランド:4 件
プレミアムウォーター
天然水ボトル方式: 使い捨て(ワンウェイ方式)
天然水サーバー業界最安値圏の価格!
2リットル換算 | 月額料金(税込)※ | 月額電気代 (サーバーモデルにより違いあり) |
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331円 | 3,974円 | 500円 |
※次の項目を合計したものです。月額料金+水の最低注文料金+サーバーレンタル最低料金+送料・メンテナンス料金・その他料金
ピュアハワイアンウォーター
天然水 RO水ボトル方式: 使い捨て(ワンウェイ方式)
ハワイ生まれのピュアウォーター【ピュアハワイアンウォーター】
2リットル換算 | 月額料金(税込)※ | 月額電気代 (サーバーモデルにより違いあり) |
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347円 | 3,960円 | (調査中)円 |
※次の項目を合計したものです。月額料金+水の最低注文料金+サーバーレンタル最低料金+送料・メンテナンス料金・その他料金
コラム:赤ちゃんのミルク作りに適した水とは?
子育てを控えている家庭ではRO水と天然水のどちらを選ぶべきなのでしょうか?
答えは「どちらでもOK。強いて言えば、RO水か、軟水の天然水が良い。」となります。
硬水の天然水にはミネラル成分が多く含まれています。このため、デリケートな赤ちゃんがお腹を下してしまう可能性があるため、軟水を選んだ方が良いでしょう。また、市販の粉ミルクには、赤ちゃんの成長のために必要なミネラル成分が、すでに含まれています。ミネラルは多く摂っても体外へ排出されてしまいますので、その意味でもRO水か天然の軟水を選ぶと良いのではないでしょうか。
まとめ
本記事では、RO水と天然水の違いについて紹介しました。
そのどちらも同様に魅力的であり、毎日の生活を快適にしてくれる力を秘めています。それぞれの特徴を比較検討し、自分たちの家庭に合うウォーターサーバーを選んでみましょう。